ぺさのブログ

ぼっちのリア充

そんな夏だった。(少年たちの夏休み)超短編小説

たくやは最近毎日同じような夢を見てた
それは金色の龍に乗って空を駆ける夢

 

この話を近所の たっちゃんに言ったら
「じゃあさ その龍を探しに行こうぜ」と目を大きくして笑った

たっちゃんはいつも突拍子もないことをいって

僕らを驚かしワクワクさせた

 

「そんなのみつかるわけないじゃん。夢の話だよ」

「でもおもしろそうじゃんたくやの夢の龍を探す冒険」

「たしかにそうだけど。じゃあケンとかずしも誘おうよ」

そして僕ら四人は集まって駄菓子屋で食料を買い込み
あてのない冒険に出たのだった

僕らの被った帽子のつばが指すのは
絵の具の青色を薄く水で溶かしたような夏の空で
気持ちよさそうに白い雲が風に流されていた
僕らの冒険を邪魔するように
眩しい太陽が目を瞑らせて
こんがり焼けた背中にツーっと汗を走らせるけど
そんなこと気にならないぐらい
四人の影は楽しそうに笑っていた

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